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| 五十肩というのは江戸時代から用いられてきた俗称であり、正式には肩関節周囲炎といいます。中年以降の肩関節構成体の年齢的変化を基盤として発生し、一定期間内に自然治癒を見ることが多い疼痛性肩関節制動症の総称として理解されています。 |
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| 主な症状は、肩関節の疼痛と運動制限です。本症の臨床経過は、通常3つの時期に分類されます。 |
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| 最も疼痛の激しい時期であり、衣服の着脱や排便後の始末などが困難となります。特に夜間に疼痛が強く、睡眠障害をきたす例も少なくありません。この時期の運動制限は、疼痛による筋性防御的な要素が強く、真の関節拘縮によるものではないと考えられます。 |
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| この時期になると、疼痛よりも関節拘縮による運動制限が症状の中心になります。 具体的には、肩が上がらない、帯が結べない、髪が洗えないというような訴えが多いです。 |
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| 疼痛、運動制限が次第に回復してくる時期です。 |
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| 単純X線では、五十肩に特異的な所見はありません。関節鏡を施行すると、種々の程度の滑膜炎と血管増生が見られます。 |
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| 保存療法が、大原則です。 | |||||||
| この時期には、肩峰下滑液包や腱板の炎症を取り除いて疼痛を改善することがポイントとなります。 | |||||||
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| この時期には、運動療法が主になります。 Pully Exercise [図2]、CodmanのStooping Exercise [図3]、 Connolly のPassive Stretching Exercise [図4]などがあります。 |
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[図4] Connollyのexercise
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| 患者さんでよく「五十肩は、放っておくしかない」とか「治療しても同じでしょう」とか仰るかたがいらっしゃいますが、これは正しい認識とは言えません。確かに数ヶ月〜1年くらいで治癒するケースが多いのですが、放置しておくと症状が遷延化し、最悪のケースとしては「凍結肩」といって肩関節の拘縮を残してしまう場合もあります。 やはり、できるだけ早い時期に整形外科を受診して、適切な治療を受けたほうがいいと思います。 |
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